
東根温泉の入り口にある公衆浴場「いしの湯」
温泉街の南端の道路沿いにあるのですぐわかる。
が、あまりに普通の民家であることに驚く。

玄関で声をかけ150円の入浴料をはらう。
その玄関から右がお風呂で左は一般住居なのだ。
手前に女性風呂、その横に男性風呂、奥には休憩室がある。

脱衣室は狭いが無料の鍵つきロッカーが4つある。
体重計、イス、時計、ゴミ箱と必要な物は完備。
きちんと清掃されている。

タイル張りの四角い浴槽は4,5人入れる広さ。
て、いうか5人で入ったのだ。
これ以上は無理!
お湯はツルツルとした軟らかい肌触り。
色は黄土色っぽい透明、かすかにアブラ臭を感じる。
温度は高めで43度くらいありそうだ。
大きめの白い湯の花が舞っている。
とっても良い湯を実感。
何だかすごい物を見つけたうれしさ!!!
先客さんは地元の方。
「ここの源泉が一番良いんですよ、腰や神経痛に効くしね」
と、毎日通える人がうらやましい。

浴室の真ん中に源泉漕があり熱い源泉が出ている。
そこの穴から浴室へ源泉が注がれているが外からはわからない。
友人が「ここの所熱い」
と言うあたりに注入口があるようだ。
源泉漕からお湯がホースで洗い場に捨てられている。
誠にもったいない。
うっかりその激熱の湯に触ろうものなら危険だ。
少ない投入量で温度調節をしているのだと思う。
源泉掛け流しのお風呂だ。

窓が開けてあったので風も入り気持ちよく入浴できる。
窓の外には畑が広がっている。
地元の方が上がっていったのでのんびりと貸し切り風呂。

熱々のお湯から上がると涼しい風。
壁の扇風機がこの時期は特にうれしい。
150円で至れり尽くせりのありがたい温泉である。
東根温泉がこんな良い湯だとは知らなかった。
今まで興味を持たなかった事を後悔する。
仙台からも近いのにもったいない。
寒い時期に来たら最高の温泉だと思う。
東根温泉組合15号源泉
ナトリウム-塩化物泉・硫酸塩泉(含芒硝-食塩泉)
67.9℃ pH8.2