
閉業
GWの川渡温泉は静かであった。
駐車場には車が1台止まっていただけなので入る。
数年前にも1度来たことがある宿だ。
駐車場には「家族風呂」の看板。

声をかけると愛想の良い女将さんが現れる。
「どちらか開いてる方に入ってください」
クネクネした細い廊下を進むとお風呂はある。
お風呂は2つあり貸切ぶろとなる。
右側は「入浴中」の札が出ていたので左側のお風呂へ。

「あき」の札を裏返し「入浴中」にして入る。

歴史を感じる浴槽は3、4人規模の石造り。
洗い場にはシャワーが1基ある。
加水用の蛇口にはホースが付けられている。

しばらく誰も入っていなかったのか乾いた洗い場にお湯がヒタヒタと流れている。

源泉の投入量はさして多くはない。
この量で温度調節をしているのだろう。
加水・加温など一切なしの源泉かけ流しである。
45度くらいの熱いお湯は半透明の緑色。
硫黄の香りがするお湯には白くて細かい湯花が舞っている。
肌触りの良いツルツルするお湯である。

吹き抜けのような天井があるおかげで通気性抜群。
時々冷たい風が入ってきて気持ちがいい。

お湯から出た後はなかなか汗が引かず浴室前のソファで休憩。
細い廊下を玄関に向かう。
その足音で奥から出てきた女将さんが丁寧にお見送りしてくれる。
前回来た時も女将さんが好印象。
良いお湯に浸かってすがすがしい気持ちで隆陽館を後にする。
同じ源泉なら200円で入れる共同浴場に行けばよかったかとも思ったが、向こうは加水している。
この日も「宮城の温泉本」を忘れてきた。
100円引きだったのに・・・・
しょっちゅう忘れるから車に積んでおいた方がいい。
川渡支所前源泉
含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
54℃ PH7.2