
土湯峠から少しだけ下りたところにある鄙びた温泉。
10時頃行ったら内風呂も露天も清掃中で断られました。
露天を掃除していたおじさんが、
「湯がたまったら入って行きなさいよ。紅白の温泉だから」と。
幕川温泉に入った後に寄ってみた。
内湯は掃除後誰も入っていなかったらしく、熱くて熱くてとても入れない。
ホースで水を出して、先に露天に行く事にした。

宿から外へ50メートルくらい歩くと露天がある。
何だか変な脱衣用の・・・何といったらいいのか、大きなドラム缶を横にしたような・・・
説明できない脱衣所がある。
その中からカゴだけ取り出してお風呂のそばで着替える。

露天も8割くらいお湯がたまっていた。
熱い、ここでもホースで加水。
灰色がかったお湯は軟らかく、硫黄の臭いがかすかにする。
以前、来た時は露天だけ入って帰ったが、その時は屋根がなかったような・・・
あの変な脱衣所もなかった。
再び、内湯の赤いお湯へ。
不老不死温泉と同じようなお湯でタオルが茶色になる。
浴槽から洗い場、湯口の岩、全てが赤茶っぽく染まっている。
とてもいい湯だと感じる。
しばらく逗留してみたくなる。
木枠の窓ガラス越しに緑の木々が見えた。
ロビーというべきか、玄関を上がった板の間にはテーブルとイスがあり休憩する。
自販機から牛乳を買って一息。
古い掛け時計がいくつも飾ってあった。
懐かしい雰囲気がただよう。
湯治客が多い感じの素朴であたたかい宿だった。